心理学マップ

未知のことを既知に!苦手なあの人も、自分の欠点もわかれば安心!

劣等感の強い人の特徴

情報の多く、他人との比較することが多い今の時代、コンプレックスというのは誰にで

もあるものです。しかしこの想いが強すぎると、うつ病になったり、不幸感を常に味わ

うことになるかもしれません。では具体的に劣等感を持つとはどのような状態なのでし

ょうか?

 

1.攻撃性

共通してあげられるのはまず攻撃性です。劣等感を持つ人は、自分に自信が持てませ

ん。しかし、現実とのギャップに苦しむほどの高い理想を持っていることが多いです。

例えば、見合う能力がないのにあまりにも大きな夢を語るとします。自分に自信がない

けれど理想は高い、自分の弱さを悟られないために自分を大きく見せようとクジャク

ように羽を広げるわけです。他にも、誰かが凄い順調な人生を送っていて劣等感に苛ま

された時に、相手に対抗心を燃やし噛みつき、「俺は企業する予定だから」とか、

「今、凄くお金持ちの男性が私に興味持ってるみたいなの〜」と大きな嘘を言うことで

自分のセルフイメージやメンツを保とうとします。これを自己保存の欲求と言い

ます。また、嫉妬心から、悪口や批判、相手を貶める言葉をかけることもあります。ネ

ットの掲示板や大手のネットニュースのコメント欄などで見かける芸能人叩きなどを行

なっている方の中にもこのような方がいます。加えて、自信が強い劣等感に苛まされた

時にそのストレスのはけ口として、自身よりも弱い立場の人を叩くことがあります。こ

れを「投影」と言います。学歴にコンプレックスを抱える人が更に下の学歴の者を馬鹿

にしたり、社会的地位に不満のある人が、フリーターや派遣社員などの非正規雇用の方

を見下したりするのもこれにあたります。また、外面の良い夫や妻が配偶者に対して、

モラハラやDVをしたりすることもあります。そうすることで、自分の劣等感から目を

背けて、さも不完全でダメなのは他人のように感じるのです。

 

2.自慢

自慢話しというのは自分に自信があるように思えますが実はその逆です。当然ですが、

凄い実績を現在あげて、高い能力を有している方は周りが勝手に評価してくれます。自

身が謙遜しても、〇〇さんは立派だと周囲が言ってくれるので、内心では心に余裕のあ

ることが多いです。例えばかつて売れてた芸能人などは、こんなにモテた!月収は幾ら

だった!と言いたがりますが、現在も売れていて、自身の地位が絶対の方はそんなこと

言いません。俺は〇〇大卒!と学歴を鼻にかけている人は、現在の社内での立ち位置も

微妙で、自分で相手に自身の凄さをPRしなければ、相手から評価してもらえないの

で、自慢話しを重ねる事になります。

 

3.不幸話し

自分がどれだけ不幸かを話す事で気を引こうとします。そんな事ないと言われるとホッ

とするのです。また、不幸話しをする事で予防線を張ることもできます。

 

劣等感を持ちやすい人とは?

劣等感を抱えやすい人にはこのような特徴が見られます。

1.他人の良いとこしか見ていない。

人間には「ハロー効果」といい、一部の良い部分につられて他も凄いように感じる作

用があります。例をあげれば、社会的に高い地位にいる人が信頼できる人徳者のように

感じられたりといった感じです。人の良いところばかり見ると、相手が完璧で優れた人

のように感じ、自分の小ささや無力感が際立ってしまうのです。ですから、他者は他

者、自分は自分、完璧な人などこの世にもいないと自分に言い聞かせましょう。

 

2.理想が高すぎる

例えば、勉強を始めたばかりなのに東大に行く!!とか、無理な計画を立てたりだと

か、目標をずっと高いところに置きすぎる傾向があると、理想と現実とのギャップでも

がき苦しむ事になります。自分はあれも出来ない、これも出来ないと感じる回数が多く

なり、自分を責めてしまうようになるわけです。勿論高い目標を掲げるのは良いです

が、あくまで遠い先の方向性を示す目印として、まずは自分にできそうなことから始め

るのが良さそうです。

 

3.ネガティブ思考

消極的な見方をする人は、自分の欠点に注目しがちです。

 

4.ずっと競争してきた人

スクールカースト、受験戦争、出世競争、常に競争を意識してきた人たちにとって、自

身を評価するのは他者との比較が全てになりがちです。学歴、肩書き、高い年収などが

無いと自身は見下されてしまうのではないか、社会から不当な扱いを受けるようになる

のではないかという恐怖とストレスを強く感じながら生きる事になります。それでもど

うしても勝てない人はいますし、人生そんなに完璧には行きません。壁にぶつかった時

に強いコンプレックスと無力感を感じる事になり、上記にあげた、他者への攻撃性、と

りわけ他人を見下して心の平衡を保つようになりがちです。

 

5.子供の頃からあまり褒められなかった

一生懸命努力しても周囲に認めてもらえない無力感を抱えている子供は将来劣等感を持

つことが多いです。また、終始大人に兄弟や友達と比べられてけなされてきた子供は自

分に自信の持てないことが多いようです。

 

6.完璧主義

世の中に完璧な人はいません。それでも、完璧を求めると必ずできないことが多くな

り、自分に無力感を感じてしまう原因となります。

 

劣等感を克服しよう!

劣等感を克服するには、ありのままの自分を受け入れましょう。自己肯定感を高めるた

めに、もし他の人を承認することで自分も承認されて自分に自信を持っているならば、

人からの評価に一喜一憂してしまう事になります。逆に、他者を見下し、貶めて、相対

的に自分の評価を高めようとするなら、周りにはフレネミー(友人のふりをした敵)や

同様の人が集まるようになり、あなた自身も慢性的な不幸感と、いつ刺されるかわから

ないストレスを抱え込む事につながります。ふと周りを見渡すと、コツコツと自分の人

生を生きて、ささやかな幸せを送っている友人を目にして、あぁいうのが本当の幸せと

いうのかなとふと感じることもあるかもしれません。確かに劣等感がモチベーションに

なり向上心を持てて頑張れるところはあるはずです。それでも、その事に重きを置きす

ぎると今の自分を認められず、今ある幸せにも気づけないかもしれません。ですから、

肩の力を抜いてありのままの自分を認めてあげて、近くにいる人、支えてくれる家族や

友人にも目を向けて見ましょう。